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草野河豚

Author:草野河豚
東北人。現在は実家で修行中。
乱読気味で、読む本にバラつき有り。
ラノベ・ミステリ・ファンタジーを比較的好む。
あと軽くオタ入ってます。

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三島由紀夫『文章読本』
文章読本 (中公文庫)
 『文章読本』は小説の読み方を教える本である。また小説を書く時の作法本としても使える。その内容は、多くが「作家の一部の文章を引用・相互比較することで文の妙味を示唆」する物である。しかし単純に並べられるだけで終わる事もあって、内容の理解に至らない事もあった。(自分だけかもしれないが)

 今回読んだ物は、これまでの「文章読本」形式とは少し違う。作者が冒頭で掲げている通り、本書は読者を精読者にまで高めるのを目的とする。が、いきなり文章の味を説明するのではなく、「日本文学を構成する要素は何か」を文学史的に説いてから、文章の中身に入っていくのである。

 目次を見るだけでも、その構成がよくわかる。

第一章 この文章読本の目的
第二章 文章のさまざま
        男文字と女文字
        散文と韻文
        文章美学の史的変遷
        文章を味わう習慣
第三章 小説の文章
        二種類のお手本
        短篇小説の文章
        長篇小説の文章
第四章 戯曲の文章
第五章 評論の文章
第六章 翻訳の文章
第七章 文章技巧
        人物描写――外貌
        人物描写――服装
        自然描写
        心理描写
        行動描写
        文法と文章技巧
第八章 文章の実際――結語

 附  質疑応答


 一般的に概説するのとは違い、本書は多少専門的内容を伴う。しかし平易な文章で書かれており、読書に親しむ人ならすぐ読めるのでお勧め。小説を深く味わいたい人は読んでみると良い。また三島由紀夫自身の小説作法(心得?)のような物も書かれてあるので、作家の事を知りたい人は参考にすると良いだろう。

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読書日記 | 18:56:33 | Trackback(0) | Comments(0)
三島由紀夫『花ざかりの森・憂国』
花ざかりの森・憂国―自選短編集
花ざかりの森・憂国―自選短編集

 自選短編集。十六歳の時に書いた「花ざかりの森」を始めとし、合計十三編を収めています。中でも「詩を書く少年」「海と夕焼」「憂国」は三島本人にとっても重大なテーマであるとされ、後の解説でもその重大さが語られています。
 内容はピンキリ。意外にも作風はバラバラです。笑いあり、涙あり、しんみりする話も、激情の内に果てる話もあり。お堅い人と言うイメージがちょっと変わりました。
 お勧めは「遠乗会」「詩を書く少年」「女方」「憂国」。
 以下一行感想。

「花ざかりの森」
 十六歳で上手く書こうと努めた雰囲気があり、妙に生々しい。

「中世に於ける一殺人常習者の遺せる哲学的日記の抜翠」
 十代でこういう話を書くのですか。十代らしい話題でもありますが。

「遠乗会」
 いたたたた。

「卵」
 ナンセンス。

「詩を書く少年」
 早熟な少年は早熟でしかないこと。

「海と夕焼」
 信じる者も救われない。

「新聞紙」
 不安の具現化。本人曰くコントだそうな。

「牡丹」
 コントその二。

「橋づくし」
 夜暗き橋のたもとで手を合わせている女性というのも紛らわしい話で。

「女方」
 妖しいお話。ぞっとしない展開です。

「百万円煎餅」
 バカップルと言ってはいけません。

「憂国」
 想像でここまで書けることに驚異。割と鬱になる。

「月」
 若者の空虚な悩み・立場を書いた話……なんですよね?

読書日記 | 19:36:40 | Trackback(0) | Comments(0)
三島由紀夫『仮面の告白』
仮面の告白
 普通に面白かった。
 少年や青年当時の意識のありようとか、ひねくれているのに冷めた心とか、共感できる、ような気がする。倒錯者の悩みとか苦しみとか、絶対に叶うはずのない状況に自らを立たせて苛めてみる行為とかも。
 抽象的な文章の中にもやもやとした物が漂っている。するめの様に味わえると思う。

読書日記 | 00:19:07 | Trackback(0) | Comments(0)

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